●人生の9割はPDCAでうまくいく シンプル思考
この本は、ビジネス書というよりも、人生において「成功」や「幸せ」のつかみ方を指南してくれる本です。その方法はPDCAを基本に置いており、PDCAをあらゆるものごとに応用して使える方法を教えてくれます。
その名も“PDCA思考”です。
PDCAとはビジネス用語であり、もともとは製造における品質を保つために日本にも導入された考えを指します。
本書によると、そのPDCAは「人生におけるあらゆる悩み」に応用できるものとのことです。
著者である井上裕之(いのうえひろゆき)さんは、医療法人社団いのうえ歯科医院理事長であり、歯科医師として世界レベルの治療を提供するために、ニューヨークをはじめ海外で世界レベルの技術を取得。6万人以上のカウンセリング経験を活かした、患者との細やかな対話を重視する治療方針を国内外で広く指示されている。また、医療分野のほかにも世界中の様々な自己啓発、経営プログラムなどを学び続ける。現在はせいなー講師としても全国を飛び回り、1000名の講演を成功させるなど、会場は常に満員の盛況。著書としてもデビュー作「自分に奇跡を起こす方法」で大ブレークし、PHP文庫の1%シリーズや、「学びをお金に変える技術」など、10万部を超えるベストセラーを数多く生み出している。著者累計は110万部を超えている。
はじめに
PDCA思考はどこが優れているのか?
ロジカルシンキングの方法は数多くあります。その中でPDCAはどこが優れているのか。
本書では、
①シンプルであること
②結果につながるサイクルであること
③ビジネスの基本的な考えであるうえに、日常生活・仕事・お金・人間関係・健康など人生のあらゆる場面で使えること
と説明しています。
特に私がポイントだと感じたのは、①シンプルであることです。
人間というのは、面倒くさがりなものです。
取っ掛かりがシンプルでなければ、そもそも始めることをためらってしまうかもしれません。
シンプルであるからこそ、どんなことが起こっても道に迷うことなくゴールに向かうことができますし、シンプルであるからこそ汎用性に優れているのだと思います。
この本で学べるPDCA思考法は、ビジネスにおけるシーンに限らず、人間関係、自己実現、お金の稼ぎ方、自己管理にも応用できる方法です。
こんな人におすすめ
みなさんは、自分に人生を振り返ってみて、幸せな人生を歩んできましたか?また、これから先も幸せな人生を歩めそうですか?
幸せな人生とは、自分の人生を全うした人に得られるものです。
仕事もプライベートも、あらゆることで自分の思い通りにすることができれば、それこそが「成功」であり、自分の人生を全うしたことに繋がるのではないでしょうか。
特に、20代、30代の若者がもつ価値観は、昔の仕事とお金が全てだった時代とは異なり、プライベートや家庭も充実させなければいけません。
PDCA思考を学び、あらゆる局面を思い通りに動かせるスキルを身につけましょう。
この本の学び
楽しくない勉強はやめるべき!?
学生時代の勉強を思い出すとどうですか?
将来のため、自分のため、と言い聞かされて勉強に励みましたが、一向に楽しくありませんでした。
それはなぜか。。。。「やらされ感」で勉強していたからです。
わたしは、社会人になってから週に一冊はビジネス書を読んでいます。それも初めは何となくで読んでいたため、途中で何度も挫折しそうになりました。
それでも何冊か読み進めているうちに、「これって自分の仕事だと、これに使えそうだな」、「面白そうだから、仕事に取り入れてみよう」という気持ちに変わってきました。
まさに「やらされ感」から「学ぶことへの充実感」に変わった瞬間でした。
それでも勉強が好きになれない人は、学んだ先にいる「なりたい自分」を想像してみてはどうでしょうか。
PDCAでいえばP(プラン)の部分ですね。つまり、「英語を学んで3年後に海外留学に行こう」、「英語を学んで民泊を開いて海外旅行者とコミュニケーションをとれるようにしよう」など、目標を明確にするのです。
これだとどうですか?少し勉強に対する意欲がわいてきますよね。
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