●直感でわかるロジカルシンキング
「考えること」とは何でしょうか?
学生時代は、考えることは「思い出すこと」であり、勉強は「パターンを思い出すこと」でした。
この考えが、「コピペをすれば考えることの代用になる」という思い違いを引き起こすのです。
つまり、ロジカルシンキングのスキルを覚えただけでは、実践できるには繋がらないのです。
本書では、本のタイトルにもあるように、「直感でわかる」ことを重視しています。
著者である、伊藤達夫(いとうたつお)さんは、TOUGHT & INSIGHT株式会社代表取締役。コンサルティング会社、専門商社を経て現職。成長戦略、事務戦略、事業戦略、市場調査、営業改善など幅広く企業の支援を実施している。著書に『これだけ!SWOT分析』がある。
はじめに
まず、本書は全111ページであり、全ページカラーとイラスト多数のため、非常に読みやすい内容となっています。
また、学生とのやり取りの中で生まれた「なぜ」について、論理的に「わかる」、「考える」、「伝える」ためのポイントを教えてくれます。
ロジカルシンキングの入門書として非常におススメの一冊だと感じました。
こんな人におすすめ
社会人になったばかりの新社会人の方におすすめです。また、これから就職面接を受けるにあたっての話し方を学びたい人にもおすすめです。
特に本書のなかにも、優秀なのに営業がうまくいかない新入社員悩みや就活でうまくいかない人の悩みが題材として取り上げられています。
自分ではなぜうまくいかないか分からない人も、本書を読めばその答えが見つかるかもしれません。
この本の学び
なぜ、インドの都市部と農村部では、牛乳の値段が3倍も違うのか?
考える練習として、とてもいい問題だと思いました。
この問いに答えるにあたっては、知識だけでは足りません。
つまり、論理を展開して答えに歩み寄っていかなければいけないんです。
これだと関係図やロジックツリーが自然と書けそうですよね。
ここから身近な課題に取り組んでみてもよさそうです。
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