やきものの歴史|日本六古窯(瀬戸・常滑・備前・丹波・信楽・越前)とは

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日本六古窯とは

日本六古窯とは、中世から いまなお生産が続く6つの窯(瀬戸・常滑・備前・丹波・信楽・越前)の総称です。

小山富士夫氏が提唱したもので、当時知られたいた窯業地のなかで一番古くから活動している窯はどこなのかを調べた結果、瀬戸・常滑・備前・丹波・信楽・越前の6つが残りました。そこでこれらを六古窯と名付けたのが始まりです。

中世には実に多くの窯が活動しており、それこそ日本列島全国各地で生産が盛んにおこなわれていました。六古窯以外にも、鎌倉・室町時代に活動していた窯跡は各地で発見されているのです。しかしながら、その多くはやがて活動を停止してしまいます。つまり日本六古窯とは、かつてあった夥しい数の窯の生き残りにあたります。

では、なぜ六古窯は生き残ることができたのでしょうか。それは六古窯が良質な器を多く輩出できたからです。そうして各地に広がった地方窯は、いずれ六古窯へと統合されていったです。

やきものの歴史

年表で見るやきものの歴史

鎌倉時代(1185年~)

瀬戸・常滑・備前・丹波・信楽・越前【六古窯】

瀬戸焼のみ施釉陶を焼き、器種も中国に倣う

室町時代(1392年~)

美濃焼・六古窯

瀬戸隣接の美濃でも唐物写しの生産が始まる

安土・桃山時代(1573年~)

美濃焼(黄瀬戸・瀬戸黒・志乃・織部)・楽焼・唐津焼・伊賀焼

日本独自の造形・意匠があらわれる

江戸時代(1615年~)

【前期】

薩摩焼・萩焼・高取焼・伊万里焼(古九谷・柿右衛門)・京焼(仁清)

朝鮮半島の陶工が渡来し、西日本各地で窯を興す

有田で磁器の生産が始まる(伊万里)

【中期】

伊万里焼(金襴手)・鍋島焼・京焼(乾山・古清水)

江戸時代前期から始まった伊万里焼の輸出が終焉に向かう

【後期】

京焼(潁川・木米・道八・保全)・瀬戸焼(磁器)・各地の藩窯

京都で磁器が開発される

瀬戸・美濃でも磁器が焼かれる

それぞれの窯の特徴

瀬戸焼

所在地:愛知県瀬戸市

伝統の特徴:東日本では陶磁器の代名詞に「セトモノ」と使われるように幅広い

伝統の造り:茶陶や食器、日用雑貨を含め陶器・磁器ともに多彩なものが作られてきた

瀬戸窯は鎌倉時代初期(12世紀末)から始まります。そのなかで草創期から中世の瀬戸焼は「古瀬戸」とよばれ愛好家も多いのです。

常滑焼

所在地:愛知県常滑市

伝統の特徴:古くは焼き締めの大瓶や壺で知られたが、江戸時代の朱泥の急須が有名

伝統の造り:大きな水瓶や壺などの伝統的な大物造りをいまもなお受け継ぐ

良質な陶土に恵まれた愛知県知多半島に、猿投窯の影響のもと平安末期の12世紀初めに興りました。そして常滑焼の影響を受けて越前焼・丹波焼・信楽焼が13世紀にかけて誕生しました。

備前焼

所在地:岡山県備前市

伝統の特徴:釉薬を使わない焼き締めで窯の中の炎による窯変が多彩

伝統の造り:高温で焼きしめており堅牢ですり鉢や水漏れしない水瓶で知られる

備前焼は須恵器窯をルーツとして12世紀末に興りました。鎌倉時代までは須恵器と同じ灰青色のやきものでした。それ以降、現在見られるような赤褐色の備前焼が生まれました。

丹波焼

所在地:兵庫県丹波篠山市今田町

伝統の特徴:焼き締めに自然釉の緑が初期、後に粉ひきなどの施釉も

伝統の造り:左回りの蹴りロクロで様々な徳利も作った

土には鉄分が多く、光沢がある赤褐色に焼きあがる。ここに濃い緑色の自然釉の流れが美しさの魅力です。

信楽焼

所在地:滋賀県信楽町

伝統の特徴:土が特色で焼き上がりが明るく、長石や珪石を含み粗い

伝統の造り:花器の蹲や鬼桶などの茶道具

信楽の土は、白い石粒が混じった独特のもので、ざらっとした質感が特徴です。ほかの六古窯の焼き締め陶と土の質感が異なります。

越前焼

所在地:福井県宮崎村

伝統の特徴:無釉焼き締めの器

伝統の造り:高温で堅く焼き締めた大瓶や壺、日用の器など

常滑などに比べて耐火度の高い土を使っているため、高温で堅く焼き締まって重厚な趣です。

おわりに

今回は、日本で最も古くから続く窯、六古窯を紹介しました。日本では、現在六古窯以外にも全国各地で窯が活動しています。その中からぜひお気に入りの窯を見つけてみてはいかがでしょうか。

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