●考える力
実行にうつせて、続いて、成長できる本
書店に出かけると、書棚にはロジカルシンキングの本がずらり。
手にとって中を見てみるんですが、たくさんの良いことが書いてあります。
なるほどなぁっと思うんですが、実際にどのような場面で使えばいいのか、これでどんなことができるんだろう、って思うんでよね。
この本は、そんな「なるほど良書」の「つぎに読む本」=実行にうつせて、続いて、成長できる本
です。
著者の白潟敏朗(しらがたとしろう)さんは監査法人トーマツグループにて製造・建設・サービス・流通・IT業の、大手・中堅・中小企業約500社に対するコンサルティング実績を有する。「必ず結果を出して、お客さまに興奮と感動を与える」がモットー。12万部突破の『仕事の「5力」』、11万部突破の『上司のすごいしかけ』をはじめ、『売上アップのすごいしかけ』、『デキる上司』、『上司はひと言』、『伸びるしかけ』、『やる気を引き出すシンプルなしかけ』、『デキるトップのすぐ効く!しかけ』、『たった一つのシンプルな仕掛けで、会社が変わる』ほか、著者多数。
はじめに
みなさんは「考える」ことをしていますか?「考える」ために必要な「考える」力、例えば広辞苑では「思考をめぐらす・あれこれと思量し、事を明らかにする・思案する」力と書かれています。本書では、「考える」力をビジネスパーソンに必要なロジカルシンキングとして紹介しています。
ロジカルシンキングという言葉に置き換えると、最近流行りの言葉でもあるので聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
『ロジカルシンキング』=『筋道を立てて考える事』
ロジカルシンキングができるようになれば、プレゼンテーションもうまくなりますし、上司とのコミュニケーションやお客さまへの説明にも役立つため、ビジネスパーソンには必須のスキルです。
こんな人におすすめ
・ビジネスパーソンにとっての「基本スキル」を身につけたい、上達させたい。
・日々の仕事量に忙殺されて、考える余裕がない・力がない。
・仕事のなかでの課題を見つけたい、または見つけるための技術を身につけたい。
この本の学び
「本質的な課題」はすべてを解決する
本質とは、広辞苑では「背後または内奥に潜む恒常」とあります。
例えば会社の売り上げが伸びない理由を考えると、①営業マンの売り込み数が足りない、②主力商品が成熟期を迎えている、③既存のお客さからの紹介が減っている、と分解できるとします。
それらの理由は、あくまで個別の課題になります。このなかから本質的な課題を捉える力、これがロジカルシンキングです。
ロジックツリーを書くのは難しくない
ロジカルシンキングについて書かれている本には必ずあるロジカルツリーの書き方。書き方だけは書いてあるけど、そんな本を読んで書いたことがありませんでした。
でも本書ではロジカルツリーの書き方の前段階から丁寧に書かれています。
つまり本書は、ロジカルツリーが書けるようになるための本といっても過言ではありません。
私も本書を読んで、ロジカルツリーが書けるようになりました。
PDCA、ロジカルツリー、MECEなど、有名なフレームワークはたくさんありますが、本書では独自で簡単ですぐに使えるフレームワークが順を追って説明されていて、読んでいるそばから紙とペンをとりたくなる、そんな本でした。
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