月齢はあくまで目安!赤ちゃんのペースを一番大事に考えて
赤ちゃんは、体の発育と同じように、離乳食の進み具合も個人差が大きいものです。
なかなか思い通りに進まずに「どうして?」と悩むことも多いと思いますが、赤ちゃんの成長ペースに合わせ、無理なく進めるようにしましょう。
大人の不安な気持ちは赤ちゃんにも伝わります。離乳食の時間を楽しむくらい気楽な心構えでのぞみましょう。
離乳食は思うように進まなかったり、立ち戻ったりの繰り返し!
月齢通りに進まなくなったり、順調だったのに急に食べなくなったり。離乳食は立ち止まり、立ち戻りの繰り返しです。
大人は心配になったり、ストレスに感じたりしますが、ずっと食べないわけではありません。
少しずつ、少しずつ、進めていけばいいのです。食べる量が足りなくて心配なら、赤ちゃんの体重の成長具合を確認しましょう。成長曲線と照らし合わせ、目安にしながら進めてはどうですか?
離乳食の進め方の目安表
時期 | 食べ方 | かたさ | 1回当たりの目安量 | ||
5~6カ月ごろ おすわりがちゃんとできるようになって、両手をよく動かすように |
赤ちゃんの様子を見ながら、1日1回1さじからはじめる。 母乳やミルクは飲みたいだけあげる。 |
なめらかにすりつぶした状態 | 10倍粥をつぶしたもの ↓ すりつぶした野菜など ↓ つぶした豆腐・白身魚などの順で試していく |
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7~8カ月ごろ ハイハイができて大人の後追いをする子も |
1日2回食で、食事のリズムをつけていく。いろいろな味や舌触りを楽しめるような食材を増やしていく。 | 舌でつぶせるかたさ | Ⅰ群(穀類) 5倍粥50~80g |
Ⅱ群(野菜・果物) 20~30g |
Ⅲ群(魚・肉・豆) 魚:10~15g 肉:10~15g 豆腐:30~40g 卵:卵黄1個~全卵1/3個 乳製品50~70g |
9~11カ月ごろ つかまり立ちが盛んになって、いよいよ歩く準備です |
食事のリズムを大切に、1日3回食に進めていく。 家族一緒に楽しい食卓体験を。 |
歯ぐきでつぶせるかたさ | Ⅰ群(穀類) 5倍粥90~軟飯80g |
Ⅱ群(野菜・果物) 30~40g |
Ⅲ群(魚・肉・豆) 魚:15g 肉:15g 豆腐:45g 卵:全卵1/2個 乳製品80g |
1歳~1歳半ごろ 歩き始める子がでてきて、手先もだいぶ器用に |
1日3回の食事のリズムを大切に、生活リズムを整える。 自分で食べる楽しみを知るため、手づかみ食べから始める。 |
歯ぐきでかめるかたさ | Ⅰ群(穀類) 軟飯90g~ご飯80g |
Ⅱ群(野菜・果物) 40~50g |
Ⅲ群(魚・肉・豆) 魚:15~20g 肉:15~20g 豆腐50~55g 卵:全卵1/2~2/3個 乳製品100g |
※あくまで目安量であり、子供の食欲や成長・発達の状況に合わせ、食事の量を調整する。
※発育曲線の成長カーブに、赤ちゃんの体重・身長を記入し、カーブに沿っているか確認しながら進める。
おわりに
離乳食が思い通りに進まないと、どうしてもまわりの子と比べて焦ってしまうかもしれません。
しかし、赤ちゃんの成長を個人差が大きいですし、赤ちゃんの気分なんかにも大きく左右されます。
大人のストレスは赤ちゃんにも伝わります。うまくできたときには、たくさん褒めてあげながら、赤ちゃんのペースに合わせて進めるようにしましょう。
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